【カラオケ行こ！】ヤクザと中学生のブロマンズ【ネタバレあり感想】

今回は、「カラオケ行こ！」（著：和山やま）をご紹介します！

「カラオケ行こ！」は、このマンガがすごい！オンナ編で2021年5位に受賞した漫画です！

作者の和山やまさんの他の作品、「女の国の星」は2022年に受賞、「夢中さ、きみに。」は2020年に受賞と、発表しているすべての漫画が受賞しているというすごさ。

「カラオケ行こ！」は2024年正月公開予定で映画化も決定しています！

綾野剛さん演じるヤクザの成田　狂児（なりた　きょうじ）、どんな演技になるのか今からとても楽しみですね～！

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なお、続編の「ファミレス行こ！」が月刊コミックビームで連載中ですので、興味のある方はそちらもぜひチェックしてみてください！

そんな「カラオケ行こ！」、めっちゃくちゃ、とても、最高に、面白かったのでご紹介させてください…！

この記事はネタバレを含みます。ネタバレが嫌な方は注意してください。

「カラオケ行こ！」基本情報

本タイトル	カラオケ行こ！
著者	和山　やま
出版社	KADOKAWA
巻数	全1巻

「カラオケ行こ！」あらすじ

「カラオケ行こ！」
あの雨の日、そう声を掛けてきた男。

彼は歌が上手くなりたいという、ヤクザだった。

中学3年生、合唱部部長である岡 聡実（おか さとみ）。

その日は合唱コンクールを終え、帰路につく途中でした。

成田 狂児（なりた きょうじ）と名乗る男は、どこからどう見てもヤクザ。

聡実はそのまま狂児にカラオケ屋に拉致されていきました…。

カラオケ屋で、狂児は聡実に語り始めます。

狂児の頼みを断り切れず、いつしかカラオケに何度も行くようになり…。

【ネタバレ注意】「カラオケ行こ！」読んだ感想

漫画が上手い

この漫画は、とにかくこの一言に尽きます。

作者の和山やまさんは、「女の星の国」や「夢中さ、きみに。」「ファミレス行こ！」などを描かれているお方。

まあ、とにかく、漫画が上手い！

絵が上手いとかじゃないんですよ。漫画が上手い。大切なことなので何回も言います。

そもそも、漫画の上手さってなんでしょう。

単純に絵がきれいとか、それだけでは語れない魅力。

そして漫画が上手い人の漫画って面白いんですよね。

和山やまさんは本当に漫画が上手ですべての作品が面白い。

1ページ目から最後まで止まらずに読み進めることができます。

読み終わった後は、

と心に「面白い漫画だった」と刻まれてしまう。そんな漫画。

今までにないストーリーが癖になる

ヤクザと中学生がカラオケという今までにない展開です。

これを思いつく和山やま先生は天才だと思います。「女の国の星」でもわかるきらりと光るセンス。天才。

狂児に怖がりつつも、カラオケに付き合う聡実。

聡実は変声期のさなか、大切な合唱コンクールを控えている。

それなのにわざわざカラオケに付き合うのは、合唱コンクールのプレッシャーから逃れようとしているのでしょうか。

いつしかだんだんと狂児に絆されて逃げられなくなっている聡実。

狂児のことを怖がりつつも、だんだん懐く（？）聡実の変化がたまりません～！

聡美が毒舌

聡実の毒舌なところも大好き！

ヤクザのことが怖いはずなのにめちゃくちゃヤクザたちをけなす。

狂児に連れられてヤクザたちのカラオケを聞かされた聡実が言い放った言葉たち。

• 「声が汚いです」
• 「うるさいです」
• 「カスです」

このシーンはめちゃくちゃ笑いました…！何回も読み返してしまう大好きなシーンです。

ブロマンズな関係がとてもいい

狂児と聡実のように、男同士の友情よりも熱く恋愛よりも淡泊な関係を「ブロマンズ」と呼びます。

アツい友情ってやつですね。わたしは何を隠そう、BLとは違う恋愛要素のない関係が大好きなんです。

狂児の大人の余裕と、聡美の必死さが対比になっていてとてもいい。

最終的に、「聡実」の入れ墨を彫られてしまった狂児。

このふたりの関係ってなんなんでしょうか。

恋愛ではもちろんないけど、腕に「聡美」と入れ墨を彫られるほどの関係。

入れ墨彫られたシーンは本当にびっくりしちゃいましたけど、それ以上に喜びに満ちた私もいました。

最後の狂児のセリフ、「カラオケ行こ！」というのも、漫画が上手いと叫ばずにはいられませんでした。

すごくきれいな終わり方だと思いません？

読了後のすっきり感が半端ない…！

とても面白かった！とさわやかな気分で読み終えました。

「カラオケ行こ！」こんな人におすすめ！

和山やまさんの漫画は読んだら最後、みたいなところがあります。

一度知ったら知らなかった世界にはもう戻れない。

でも、本当に読んで損なし！なので騙されたと思って一度読んでみてほしいです！