年間1000冊以上漫画を読む主婦です
今回は、「ラプソディ・イン・レッド」(著:あみだむく)をご紹介します!
- 音楽関連の漫画が好きな人
- 迫力のある漫画を楽しみたい人
- 没入できるくらい面白い漫画を探している人
伝えたいことが伝わらなくて、もどかしい思いをしたことはありますか?
でもその分、伝わったときの感動はひとしおですよね。
今回紹介する漫画は、そんな感動やもどかしさ・喜びなどが全身で味わえる漫画です。
主人公の感情がダイレクトに伝わってきて、没入できること間違いなし。
面白そうだと思ったら、ぜひ1話だけでも読んでみてくださいね~!
「ラプソディ・イン・レッド」あらすじ
伝えたいことがある。
命を懸けてでも、届けたい音。
高校生の寅雄(とらお)は強い正義感の持ち主だった。
それゆえに許せないことも多く、手が出る喧嘩をしてしまうことも多い。
たったひとりの家族にも、「何を考えてるのかわからない」と言われる始末。
そんな中、寅雄はピアノで伝える術があることを知る。
天才ピアニスト・治郎(じろう)の指導の下、ピアノを使い人と繋がる喜びに目覚める寅雄。
音で世界を変える、感情を芯から揺さぶられる音楽漫画。
【ネタバレ注意】「ラプソディ・イン・レッド」読んだ感想
漫画が上手い
著者のあみだむくさんは、漫画が上手い…!
キャラクターの感情にこちらが共鳴するような、そんな漫画の描き方をされる。
絵が上手いとかだけじゃないんです。
起承転結とか、ここぞと言うときの表情の見せ方とか、すべてひっくるめて漫画が上手い。
そして漫画が上手い人の作品は、心に直接入ってきて感情を揺さぶっていきます。
心に刻まれる、そんな漫画です
作者のあみだむくさんは、「めしぬま。」「夜分に吸血失礼します。」などの作品も手掛けているので、興味のある方はぜひほかの作品もチェックしてみてくださいね~!
感情がすべて持っていかれる
やっと単行本の一巻読んだ。言葉がなくなるくらい、すごい漫画だった。感情が芯から揺さぶられて、気がついたら号泣してた。いまから2巻買ってきます✋ https://t.co/U7xWX5SMnf
— みかん (@mikan_mangalove) September 15, 2023
この漫画を読むと、感情がすべて持っていかれます。
- 寅雄の伝えたいことが伝わらないもどかしさ
- ピアノに出会ったときの喜び
- 伝えたいという執念
- 伝わったときのうれしさ
寅雄の揺れ動く感情が自分と共鳴して、言葉を失うほど感動してしまいました。
正直この漫画、読む前は「面白そう~」と軽い気持ちでした。
それらが読了後にすべて上乗せされてしまいます。
気が付いたら号泣していたくらい、すごい漫画でした…!
寅雄がうらやましくもある
私たちは人になにかを伝えるとき、言葉を使うのが一般的です。
でもそれだけじゃ伝えられない感情や思いもあるし、伝え方によっては誤解させてしまうこともしばしば。
どう言葉を選んでも、伝えられないことも多いですよね。
寅雄だって、どう言っても伝わらないもどかしさを抱えていました。
だけど、寅雄には抜群のピアノの才能がありました。
言葉よりも顕著に伝わる、ピアノという武器。
始めたばかりの寅雄は技術こそ乏しいものの、眠った才能があったんですよね。
言葉以外の伝える方法を使いこなせる才能があることに、純粋に羨ましさを感じます。
私もピアノが弾けたらな…
「伝える」と周囲の反応が変わる
1巻では主に、ピアニスト・治郎、いじめを受けていた山田、お母さんの前でピアノの演奏を披露します。
寅雄のピアノを聞いた周囲の人たちは、寅雄を見る目が明らかに変わります。
いままで「伝える」ことを諦めかけていた寅雄が、思いを人にちゃんと伝えられた瞬間は本当に感動しました。
お母さんにお礼を伝えるシーンは号泣ものです…!
思っていることは伝えられなければなくなってしまうのだとわかります。
寅雄のようにピアノという武器はなくても、思いを伝える努力は忘れてはいけないと思い知らされました。
「ラプソディ・イン・レッド」こんな人におすすめ!
- 音楽関連の漫画が好きな人
- 迫力のある漫画を楽しみたい人
- 没入できるくらい面白い漫画を探している人
感情が揺れ動くほど面白い漫画を探してる人におすすめです。
テンポもよくサクサク読めて、それでいて心に残る漫画だと感じました。
面白そうと思った方は、ぜひ1話だけでも読んでみてくださいね~!
ちなみにタイトルの「ラプソディー」は「狂詩曲(きょうしきょく)」という意味だそう。
自由奔放な形式での楽曲らしいです。
「イン・レッド」は、たぶん血の色を表現しているのではと考察します。
血にまみれてもなお弾き続ける、自由奔放な楽曲ってことかな?
タイトルが寅雄の人間性にぴったり…!